これまでの米国は、「アメリカンドリームを体現できる国」として世界中からヒト、モノ、カネが集まってきました。それが今や平等社会の崩壊につながりかねない危機に瀕しています。米国の利上げが新興国に与える影響など、世界に与えるインパクトは測り知れません。
こちらは「米国リスク」に関する全7回のシリーズ記事のまとめです。リスクを構成する要因と、その背景をそれぞれ解説しています。ニュースや背景をざっくり理解して、海外企業と安心して取引を行いましょう!
【連載第1回/米国のカントリーリスク基礎知識編】
米国が直面するリスクとは?
米国は21世紀に入ってから同時多発テロ、リーマンショックと政治的・経済的に大きな衝撃を受けました。本連載では、世界をリードしてきた米国がいま直面する課題を解説します。
1 アメリカの平等社会は崩壊しつつある
2 アメリカが「世界の警察官」を続けることは可能か
3 最大の米国リスクは経済にある
【連載第2回/社会構造の解説編~米国大統領選】
大統領選に見る米国の変質
今回の米国大統領選では「王朝」や「世襲」という言葉が飛び交っています。大統領選を展望しながら、階級固定化など変質の進む米国社会について考えてみましょう。
1 2016年大統領選始まる・クリントン王朝かブッシュ王朝の再興か
2 米国における政党支持基盤と人口構成の変化
3 「機会の平等」と「結果の平等」、どちらを目指すべきか
【連載第3回/米国外交方針の解説編~オバマ政権の現状と課題】
任期満了がせまる米国オバマ政権
任期満了までに1年半を切った米国オバマ政権。キューバとの歴史的な国交回復やTPPの推進など外交面でのレガシー(遺産)作りを政権運営の中心課題と据える米国の状況を解説します。
1 カウントダウンに入ったオバマ政権
2 TPP交渉は米国の覇権を守る
3 世界の警察官を続けることは難しい
【連載第4回/米国経済の動向解説編】
米国は「長期停滞」か「景気循環」か
米国で議論を巻き起こしている「長期停滞論」。世界の政治、経済、軍事とあらゆる面で世界をリードしてきた米国に今何が起きているのでしょうか。米国の今後を考えることは、我が国にとって決して対岸の火事ではないでしょう。
1 米国経済は「長期停滞」状態なのか
2 製造業のリショアリング(国内回帰)の動きは本格化するか
【連載第5回/シェール革命解説編~「サウジアメリカ」とは?】
「シェール革命」が米国にもたらす劇的な変化
エネルギー供給国と消費国の力関係を大きく変えつつあるシェール革命。この米国発の地殻変動は、米国に、そして世界にどのような影響をもたらすのか考えてみましょう。
1 「サウジアメリカ」の誕生
2 シェール革命の米国への影響
3 シェール革命がもたらす金融不安と世界への影響
【連載第6回/米国の格差社会解説編】
格差拡大が映しだす米国社会の光と影
格差拡大は中間層の没落と貧困層の増加による社会断裂を引き起こし、さらには消費の減退につながる深刻な問題です。今回は、米国の格差社会の問題がどこにあるのか、富裕税は有効なのかについて考えてみましょう。
1 「林冠経済」化するアメリカ
2 ジニ係数に見る格差の実態
3 格差是正に向けて富裕税は有効か
【連載第7回/米国最大のリスク!市場リスク解説編】
米国最大のリスクは市場リスク
国際金融システムの頂点に立つ米国には世界の投資マネーが集まります。本シリーズ最終回は、金融・資本市場の中心地である米国の市場リスクについて考えてみましょう。
1 世界金融危機をもたらした人間の「強欲さ」
2 制緩和と金融システムの転換
3 株価は金融危機以前の水準に回復
いかがでしたか?
米国社会の変質は、世界の安全保障にも変化をもたらすといえます。一国の国内問題としてだけ捉えることはできません。「みんなの海外取引ブログ」がお伝えする『海外企業との取引リスクマネジメント』の考え方については、ぜひこちらの編集長ブログもご覧ください。 |
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