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徹底比較!インド駐在員と現地採用

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現地採用

インドで日本企業の進出支援を行っている公認会計士の野瀬大樹です。

先日、複数のお客様と飲みに行った時に「駐在員と現地採用」というものが一つ議題になりました。弊社は会計コンサルティングの会社であるため、基本的な話は両者の「コスト」についての比較だったので、今日はそんなコスト面から、さらには生活面にまで両者を比較してみます。

①駐在員

駐在員というのはご存じの通り基本的に日本の本社で働いていた人が現地法人の出向という体で派遣されて決められた期間(インドでは概ね3年)現地で働き、帰任する…という流れになります。

以前このコラムでも書きましたがそのコストは概ね1500万~2000万円/くらいです。駐在員になる層としては40歳くらいから50代前半の既婚者が赴任するケースが多いため、日本での年収は600万~800万程度。そこに家や車に加え家族帯同の手当や福利厚生を付けてさらにグロスアップ計算すると、概ね上記のような水準になります。

またそれ以外にも有形無形の福利厚生も含めると実際の負担はもっと重いかもしれません。

②現地採用

現地採用というのは、日本から派遣されるのではなく直接現地法人に採用されるケースです。主に日系の人材派遣会社を通して紹介採用されるケースがほとんどです。現地採用ですので駐在員と異なり任期はありません。10年勤める可能性もありますし、逆に1年足らずでクビになる可能性もあります。

そんな現地採用のコストですが、インドでは概ね300万~400万円/年程度です。現地採用の場合、対象となる層がおおむね20代から30代と若く、また住宅や通勤に関しても自己負担であるケースが多いからです。

これはインドの特徴だと思うのですがインドの場合、現地採用で働きたい!という人は女性が圧倒的に多いです。とにかく「インドが大好き!」という女性は多いので、観光で来て気に入ってそのままビザ取り直して働く…という人も珍しくありません。

さてそんな「駐在員」「現地採用」のどちらを責任者としておくべきかという質問をよくされるのですが、それは業務内容にもよるのでなかなか難しいところです。

駐在員はコストはものすごく高いのですが、日本からの派遣であるためその会社の業務内容をよく把握しています。現地ですぐにビジネスをスタートできるでしょう。

一方の現地採用はコストは非常に安いのですが、新しくその会社に来た人であるため、最初は業務を理解してもらうのに時間がかかります。また、駐在員の人と異なり若すぎるが故に、去年まで学生であったり就労経験が乏しい人が多いのもまた事実です。このあたり面接時点でしっかり能力を把握する必要があると思います。

個人的にはコスト面と能力面を考え、当初2年は駐在員を使い土台を作ったうえで、現地採用に切り替えていくのがもっとも効率的だと思います。

まとめ

・駐在員はコストが高いが業務能力が高い。一方現地採用はコストは安いが業務能力は未知数。
・スタートアップ期は駐在員の力で立ちあげ、徐々に現地化するのが王道。

▼バックナンバー
インドにおける駐在員の生活とそのコスト
みんなが気になる?インド駐在員生活の実際【その1】
みんなが気になる?インド駐在員生活の実際【その2】
みんなが気になる?インド駐在員生活の実際【その3】

【プロフィール】
野瀬 大樹(のせ ひろき) 公認会計士・税理士

大手監査法人勤務の後、NAC国際会計グループに参画、インドのニューデリーにて主に日系企業をサポートするコンサルティング会社NAC Nose India Pvt. Ltd.を設立し、同代表に就任。インド各地にて、会計・税務・給与計算に加え、各種管理業務に関わるコンサルティングサービスを提供している。

事務所HP:http://in.nacglobal.net/

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