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みんなが気になる?インド駐在員生活の実際【その3】(公認会計士 野瀬大樹)

      2018/01/11

「インド駐在員生活」の最終回になります。(前回はコチラ、前々回はコチラ

前回まで、住環境、移動手段、食事についてお話してきたので、今日は少し仕事面にシフトしてお話ししたいと思います。

駐在員の仕事のイメージ

インドに進出している日本企業は多岐に及んでいるので、その駐在員の方の業務内容も様々なものがあります。

日本人駐在員で多いのがいわゆる技術畑の人、そしてあとは営業畑の人です。

技術系の人はもちろんメーカーに多く、日々インド人従業員に技術指導をしておられます。また営業系の人は様々な業種に存在しますが、既存顧客へのルート営業の人と、新規のローカル顧客へのアプローチを続ける新規営業の人に大きく分かれます。人口大国インドの場合、その潜在需要を狙う後者の人のほうが多いような気がします。

ただ、比較的予算が少ない会社の場合、この技術・営業系の人に管理まわりの仕事も任せているケースが多いですが、管理周りのバックグラウンドがないため、特に経理周りがうまく回っていないように見受けられます。

このあたり、インド人従業員を信じて、経理や財務周りをある程度任せて、日本人駐在員はその「承認」だけをする…という形にもっていかなければ、駐在員の方は疲弊してしまい本業に影響が出る可能性がありますので注意が必要です。

また、駐在期間は基本3年が多いように感じます。以前は4年の任期の方が多かったのですが、健康面や税制面の配慮から3年に短縮するところが増えました。ただ、3年で帰任される方は皆「ようやくインドビジネスが分かり始めた頃なのに…」と言われるので、このあたりは私ももったいないように感じます。

駐在員の「息抜き」って?

そんな忙しい日本人駐在員の方の「息抜き」ですが、やはり一番のメインはゴルフです。

インドはゴルフ場のプレイ料金が安いため、ゴルフ好きの人から見れば天国です。ただ、夏は想像を絶するほど熱いですし、冬は大気汚染が酷いので別途対策は必要です。また、ゴルフ用品は日本より高いので日本からクラブをもって来る人がほとんどです。

お酒も重要な「息抜き」ですが、増えたとは言え、まだまだ日本食が食べられる店は少ないので、いわゆるホームパーティ形式の飲み会がよくあります。ケータリングで注文して、お酒を持ち寄ってガヤガヤ飲むイメージです。デリーだと最近はお寿司のデリバリーもあります。洗い物は全部メイドさんがやってくれるので、日本でイメージするような大変さもありません。

お酒と言えばこれもよく聞かれるのですが、インドでは基本的に女性が出てくるような店は原則ありません。日本に比べて非常に保守的な国ですので、基本的にお店の女性がお客さんにお酒を注ぐこともNGです。非合法な形ではその手のお店はあるのですが、トラブルに巻き込まれることもありますので私は基本的におすすめしません。

あとは、インドは非常に広い国ですので、休日に旅行に行かれる方も多いです。ヒマラヤ近くの美しい山岳や、南インドで楽しめる南国風リゾート、他仏教はじめ日本人にゆかりがある宗教施設もありますので、観光資源には事欠きません。

まとめ

日本人駐在員は管理も併せて仕事をまとめて任される人が多く負担が重い。ある程度の権限委譲が必要。

日本人駐在員の息抜きの王道は「ゴルフ」。お酒もあるが、女性が出てくるような店は基本的にない。

【プロフィール】
野瀬 大樹(のせ ひろき) 公認会計士・税理士

大手監査法人勤務の後、NAC国際会計グループに参画、インドのニューデリーにて主に日系企業をサポートするコンサルティング会社NAC Nose India Pvt. Ltd.を設立し、同代表に就任。インド各地にて、会計・税務・給与計算に加え、各種管理業務に関わるコンサルティングサービスを提供している。

事務所HP:http://in.nacglobal.net/

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