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インドは東京オリンピックをどう見たか?

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盛り上がりはイマイチ?!インドのオリンピック熱はどうなの?

インドで日本企業の進出支援を行っている公認会計士の野瀬大樹です。

東京オリンピックは紆余曲折を経て、7月23日に開会式が行われ、その後はご存じのように日本人アスリートのメダルラッシュで大いに盛り上がっています。一方でコロナウィルスの拡大は収まらず、7月29日には新規感染者数は初めて10,000人を超え、収まる気配が見えません。

日本のインターネットでは、そもそもの開催の是非、開会式のクオリティ、その後のコロナ拡大との関係について議論が白熱していますが、インドはこのオリンピックをどうみているのでしょうか?インド国内のニュースを確認したり、周囲のインド人たちから意見を集めてみました。

まず第一に、インド人はそもそもほとんどの方がオリンピックというイベントに興味がありません。

理由は簡単で「インドが強くないから」です。

インドで最も人気があり実際に実力もあるクリケットはオリンピック種目として存在しないですし、他の競技でも注目されているのはメダルの有力候補であるP.V.シンドゥが存在する女子バドミントンくらいです。

そのため東京オリンピックについてもその報道は、事実を淡々と報道するだけで、個別に何か意見を寄せたり、批判も賞賛もしないスタンスです。

たとえば

・コロナのリスクが高まっているため無観客になった点
・その一方でコロナ対策には様々な不手際がありコロナの再拡大を招いている点
・開催までに日本世論の8割が反対…など困難があった点
・開会式は非常に簡素に行われた点
・少なくない各国首脳や財界人が開会式を欠席した点

といったところです。

競技自体もライブで見るという感じではなく、インド選手の活躍があったらその結果を新聞やニュースで見て結果として知る…という程度です。

ただ一方で、メダルに手が届く選手が少ないだけに取った時は国全体が大いに沸きます。女子重量挙げのミラバイ・チャヌ選手は、7月24日に行われた49kg級で見事銀メダルを獲得し、今大会のインド代表選手として一番の注目を集めました。彼女はすでにインドに帰国済ですが、帰国時には英雄として扱われ、シネマコンプレックスのINOXからは生涯映画料金無料の権利を、ドミノピザからは生涯ピザ無料の権利をプレゼントされるなどのお祭り騒ぎです。そういえば前述のP.V.シンドゥが前回のオリンピックで銀メダルを取った時もお祭り騒ぎで、テレビCMにも多数出演し国民的英雄ともてはやされました。

経済成長を続けるインドも将来オリンピック開催国になる可能性はあると思いますが、インド国民がオリンピックにそもそも関心を寄せるようになるのにもう少し時間がかりそうですね。それにはまずクリケットをオリンピック種目として採用するのが一番良いような気がするのですが…。

まとめ

・インド人はそもそもオリンピックには興味がない。開会式などなおさら。
・理由は「インド選手が弱い」から。加えて国技であるクリケットが採用されないから。
・ただ活躍する選手が出ると国を挙げての大騒ぎに。

【プロフィール】
野瀬 大樹(のせ ひろき) 公認会計士・税理士

大手監査法人勤務の後、NAC国際会計グループに参画、インドのニューデリーにて主に日系企業をサポートするコンサルティング会社NAC Nose India Pvt. Ltd.を設立し、同代表に就任。インド各地にて、会計・税務・給与計算に加え、各種管理業務に関わるコンサルティングサービスを提供している。

事務所HP:http://in.nacglobal.net/

 

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