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アメリカ出張の準備段階編⑥~持ち物Part.5―アメリカの訪問先へのお土産の選び方―

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交渉事で出張し企業訪問する時は別として、アメリカの企業に訪問する時に持参するお土産(ギフト)について、気をつけた方がよい点をご紹介します。

※ 当記事の内容は2015年12月時点のものです。お出かけ前に最新情報を確認することをお勧めします。

 

▼目次

会社の代表としてふさわしい品選び

欧米からの旅行者にとても好評な日本のお菓子があります。抹茶味などのスナック菓子ですが、時々これをお土産として持参される方がいらっしゃいます。それは、初めて訪れる会社の場合「会社の代表」のお土産としてふさわしいと思いますか?

会社の品格を疑われかねませんね。

では、どの様なものならばふさわしいのでしょうか。

ノベルティーはお土産?

会社のロゴ入りボールペンなどのノベルティーを持参される方も多くいらっしゃいますが、こちらもふさわしいお土産とはいえません。販促品の余り物と思われかねないものをお土産にするのは避けましょう。

親密度でも左右する

品選びには、先方との関係が重要です。初対面なのか、個人的に何度も会っていて親しい間柄の人なのかということです。

親しい間柄であれば、きっと何度も色々な日本からのお土産を既に差し上げていると思います。親密度によっては、個人的な趣味に合わせた品選びをしても構わないでしょう。

和物の品選びも慎重に

昔は、電卓・扇子・和屏風(小さいもの)がトップ3でした。さすがに電卓はもうありません。

博多人形、扇子、七宝焼き、漆器、焼き物の湯のみなど、日本の和物を持参する方が大方を占めると思いますが、これらもまた簡単にはいきません。人形や扇子のような装飾品は飾るスペースを取らないとならないものです。気に入ってもらえれば飾ってもらえますが、そうでない場合はもらっても困る品となってしまいます。

日本に来たことのない欧米人には、日本のわび・さびは理解しがたく、地味なものに見えます。その点、七宝焼きは海外の方が喜ぶアイテムです。

漆器は、日本に来て「漆」を理解していない方にとっては、軽い赤黒いプラスチックにしか見えないようです。残念ですが、高価なものでも理解されないことがほとんどですので、避けたほうが良いアイテムです。

焼き物についても土色の渋い湯のみなどは日本人は好みますが、どうしてもカラーがない分、欧米人にはあまり人気がありません。作家ものだと桐箱入りもあり、色や模様のキレイなデザインを選んだほうが良いでしょう。また、この場合は「夫婦湯呑」のように単品ではなく、セットにして渡すのが一般的です。

持参する時の注意

ようやくお土産が決まったら購入の際のポイントがあります。英語の説明書を入れてもらい、必ずプチプチシート(緩衝材)に包んでもらい、包装紙やシール、紙袋の予備をもらっておきましょう。

持参するにはスーツケースに入れるか、壊れやすいものの場合は手荷物にして飛行機に乗ることになりますが、アメリカの空港で止められて、お土産の包みを開けるように言われるケースがよくあります。その場合、空港の職員は構わずにビリビリと破きますので、替りの包装紙などが必要になるからです。

まとめ:お土産品の備忘録

同じ企業に何度もお土産を持参する場合、以前に何を差し上げたかわからなくなることがよくあります。おすすめなのは毎回、購入の際に商品の写真を撮って記録しておくことです。空港で写真を見せることで、包装紙を破かれずに済むこともあります。

お土産選びは企業やあなたのセンスを問われる大切なコミュニケーションの始まりの一つなのです。

持ち物編は今回が最終回です。
⇒次回からは、フライトの注意点をご紹介します。

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