マレーシアは、多民族国家であったりイスラム文化が根付いていたりと、日本とはさまざまな点で特徴が異なります。そのため、初めてマレーシアに出張に行く方は不安に思うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、首都クアラルンプールの情勢とともに、マレーシア出張で注意しておきたいポイントをご紹介します。
▼目次
【ポイント1】気候と服装
マレーシアは1年中気温が高く湿気が多い気候です。日中の気温は30℃以上になる日もありますが、夜は20℃近くまで下がります。そのため、寝苦しさは感じないでしょう。
また、1年を通して雷を伴うスコールが降ります。雨具や大きめのタオルなどを持っておくと安心です。スコールが降った後は気温が下がり過ごしやすくなります。
マレーシアは1年中蒸し暑いため、出張に行く際は夏服を持っていきましょう。夏のビジネスシーンではシャツにネクタイを締めるスタイルが一般的ですが、マレーシアでは半袖シャツのみで働くオフィスワーカーが多くいます。TPOに合わせて服装の調節を行うようにしましょう。
また、薄手の長袖や羽織ものを1枚持っていくことをおすすめします。スコールの後の冷え込みや、室内の冷房が効きすぎている際に役立ちます。
マレーシアはイスラム教徒の方が多くいるため、女性の場合は肌の露出が少ない服を選びましょう。丈の短いスカートやノースリーブは着ないようにしてください。
【ポイント2】クアラルンプールの治安・情勢
マレーシアの首都であるクアラルンプールは、アジアの中でも比較的治安の良い都市です。
マレーシアは多民族国家であるため、他国から来た人が見分けにくいことが理由の1つにあります。しかし、夜間の外出や人通りの少ない道を歩く際は注意する必要があります。
クアラルンプールの主な犯罪は以下の通りです。
◆ ひったくり
ひったくりは、夜だけでなく昼間でも起こります。バイクが近づいてくる音が聞こえたら、振り返って顔を見るようにしましょう。お金やパスポートなどは首からさげ、服の下にしまっておくと安心です。
◆ 賭博詐欺
街を歩いていて日本人であることが分かると、「日本人の知人が家に来ているから遊びに来ないか」などと片言の日本語で話しかけられます。家までついて行くと、トランプゲームなどでいかさまを働き、大金を支払わせようとします。日本語で話しかけられても、決して油断しないことが大切です。
◆ スリ
スリは、ショッピングセンターや人通りの多い場所で起こることが多いです。ショッピングモール内のエレベーターやエスカレーターに乗る際は特に気を点けましょう。
また、警察になりすまして現金を奪う事件も起こっています。警察を名乗る者が現れた際、気になることがあれば全て質問するようにしましょう。
【ポイント3】食事・衛生
マレーシアはマレー系、中華系、インド系などの人で構成されている多民族国家であるため、さまざまな国の料理を楽しむことができます。
クアラルンプールは、ゴミもなく大変整備された都市です。衛生管理法も厳しいため、衛生管理は徹底されています。しかし、気温が高く細菌が繁殖しやすいため、魚介類や野菜は加熱したものを食べた方が安心です。調理してから時間が経っているものも注意しましょう。
また、クアラルンプールの水道水は飲料水に適していると言われていますが、不安な方はミネラルウォーターを購入することをおすすめします。
【ポイント4】感染症
10月から12月の雨期の間は、蚊を媒介としたデング熱やチクングニア熱が最も流行する恐れがある期間です。予防接種では防ぐことができないため、出張の際は虫よけ対策を行いましょう。
また、水辺や森林付近に行く場合は、長袖を着て虫よけスプレーをかけるようにしてください。
おわりに
マレーシア出張で注意するポイントを4つご紹介しました。
マレーシアの首都クアラルンプールは整備が整っており、衛生面も管理されています。治安も比較的良い都市ですが、常に防犯意識を持っておくことは大切です。
今回の記事を参考にして、ぜひマレーシア出張を有意義なものにしてください。