▼目次
公共の場での注意点
シンガポールでは、公共の場でゴミやたばこの吸い殻を捨てることや、痰やつばを吐く行為は禁止されており罰金の対象となります。
街をきれいに保つため、シンガポールはチューイングガムの製造と販売を禁止しています。国内への持ち込みも禁止されているため、食後にガムを噛む習慣がある方は注意しましょう。
また、横断歩道以外の場所で、道路を横切ることが禁じられています。道路を渡る際は必ず、横断歩道か、信号がある交差点を渡るよう注意してください。
自宅やホテルに自力で戻れないほど、公共の場で泥酔することも罰金の対象となります。接待の席などで飲みすぎないよう心掛けましょう。
交通機関を利用する際の注意点
バスやMRTと呼ばれる電車など、公共交通機関の中での飲食は禁止されています。
日本ではマナーの範囲内ですが、シンガポールは法律で禁じており、違反すると罰金が科せられるため注意してください。
また、タクシーやリムジンに乗る際は、シートベルトの着用が義務付けられています。後部座席に座る場合でも、シートベルトは着用して乗車しましょう。
喫煙についての注意点
シンガポール国内全域において、喫煙所以外での喫煙は禁止されています。
また、国外からたばこを持ち込む場合は、入国時に税関でたばこを所持していることを申告し、納税する必要があります。不安な方は入国してから、現地でたばこを購入するようにしましょう。
マナーとエチケット
罰則の対象にはならないものの、シンガポールの「マナー」にも気を配りましょう。国際都市であるシンガポールのマナーは、西欧式のマナーが根付いています。列を守ることや、お年寄りや体の不自由な方を優先するという一般的なマナーはもちろん、レディ・ファーストも忘れてはいけません。
一般的にホテルや飲食店の料金にはサービス料が含まれているため、チップを渡す習慣はありません。しかし、ベッドメイキングなどのサービスを受けた場合は、チップを渡します。その際のチップの相場は、1~2シンガポールドル程度です。
また、日本人が気を付けるべきマナーは宗教に関するものです。多民族国家であるシンガポールの街には、数多くのモスクや寺院などが建てられています。そのような場所に入る際は、肌を露出しないようにしましょう。また、祈りの邪魔となる行為は慎むよう心掛けてください。
歴史的背景
第二次世界大戦中、日本はシンガポールを占領していた歴史があります。占領中は、現地の人々は厳しい生活を強いられました。また、捕虜となったマレーシア人やインド人、オーストラリア人など、数多くの外国人が祖国に帰らずして命を落としました。
シンガポール国内には慰霊のための施設が複数あり、慰霊のためにシンガポールを訪れる外国人もいます。日本とシンガポールの間にはこのような歴史的背景があるため、会話の話題には細心の注意を払うよう心掛けましょう。
おわりに
シンガポールには、数多くの罰則や規則があります。そのため、シンガポールに行く際には事前に把握しておく必要があります。日本では普通のことでも、シンガポールでは罰則の対象となる場合があるため注意しましょう。シンガポールへ出張に行く際は、ぜひこの記事を参考にしてください。