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【海外出張、ここに注意】空港からの移動、宿での確認、外出は身軽に

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acworksさんによる写真ACからの写真

海外マーケティング支援を行っている合同会社トロの芳賀 淳です。

空港からの移動方法は国や地域によって千差万別です。雲助ドライバーにつかまらぬよう注意を怠らないようにしましょう。宿に着いてからはWi-Fi、部屋の空調なども要チェックです。街歩きや視察でも軽い緊張感を持ちたいですね。

あなたは誰かに見られている(多分)

1.空港からの移動

空港からは電車やバスなどの公共交通機関、あるいはタクシーでの移動となります。それぞれの場合について注意事項をお伝えします。

1)公共交通機関(電車、バス)

チケットを有人カウンターで買うか、無人の券売機で買うか、は日本と同様です。券売機では日本のように大きな路線図が頭上に掲げられていることは少なく、券売機の画面を見ながら購入します。有人カウンターは基本的に日本の場合と同様です。現金でのお釣りは財布に入れるのではなく、ポケットなど数か所に分散します。財布、特に長い財布は海外出張では不適ゆえ、小さ目のカード入れ複数に小分けするのがよいでしょう。これらは、すり、ひったくりに備えてのことです。人の大勢いる場所で財布に現金を入れるなどの行為は誰かに見られていると思った方がよいです。

電車やバスの乗り場、行き先をよく確認して利用しましょう。日本のように構内アナウンスで親切に教えてくれる国や地域は世界では少数派です。

2)タクシーでの移動

空港施設から出たとたんにタクシー!タクシー!という呼び込みに囲まれるかもしれません。しかしそうした呼び込みのほとんどが無免許の白タクですので利用は避けましょう。荷物に手を掛けられることもあるので注意が必要です。荷物に名札などをつけていると親し気に「xxさん、迎えに来ました」と寄ってくる輩もいるので、荷物の名札にも注意しましょう。

空港から公式あるいは認定のタクシーが利用できる場合は、そういうタクシーのチケット販売カウンターや乗り場から利用しましょう。領収書を受領することも忘れずに。下車までに領収書をもらえそうもない場合もあるので、そういう時に備えて運転手のサインをもらえば経費処理できる書類様式を予め経理部門と相談の上で作成し、紙のコピーを何枚か持って行きましょう。

たとえばの自社製タクシー領収書(筆者利用の例)

目的地でUberやGrabなどのサービスが利用できるかどうかも、事前に確認しておきましょう。

2.宿にて

宿に着きました。まずはチェックインです。

1) チェックイン

荷物は手元か足元に、特に貴重品の入った荷物は手元に確保します。
氏名を述べてからパスポートを出します。チェックインとチェックアウトの日が予約と合っているかどうか確認します。部屋のタイプも予約と合っていますか?

支払い保証のためクレジットカードを求められます。デポジット(保証金)として数百ドル相当を仮請求されることがありますが、チェックアウトの精算時にこれらはキャンセルされます(チェックアウト時にデポジット控え紙の廃棄を目の前で確認しましょう)。

部屋のWi-Fiが無料利用できる場合はパスワードを確認します。
領収書の要否を聞かれることもあるので、宛先を伝えます。チェックアウト時に領収書がその通りになっているかを確認します。渡したパスポートを受け取ることもお忘れなく。

2) 部屋

部屋の鍵がきちんと開閉できることを確認しましょう。具合悪い時は受付に戻ってその旨を伝えます。

空調がきちんとオンオフできるか確認します。ダクト式空調の場合はオフにしていても冷気がダクトから室内に入ってくるので、バスタブに湯を張って就寝する、あるいはバスタオルを湿らせてタオル掛けに吊るしておく、ということをしないと喉を痛めるかもしれません。

一泊だけの移動が続く場合は、宿泊数分の着替えを用意します。
一方、同一宿で連泊の場合はドレスシャツ(ワイシャツ)をランドリーに出す、下着は部屋で洗濯する、ことで荷物を減らすことができます。この場合は小分け洗剤、洗濯バサミ(ピンチ)を用意するとよいでしょう。特に、浴槽に洗濯ロープがない場合は洗濯バサミ(ピンチ)が大活躍します。

これがあるととっても便利(筆者愛用品:筆者撮影)

3. 外出

業務以外の外出時の荷物は最小限にしましょう。持たざるを得ない場合以外はパスポートを持たず、紙のコピーやパスポート写真ページをスマホで持つようにします。ウェストバッグに貴重品を入れて外出することは、ここに金目のものがありますよというサインになります。

街中の両替屋で換金する場合は周囲にも気を配ります。人前で財布から現金を出し入れすることはなるべく避けましょう(現金は複数のポケットに分散)。

写真撮影する時は周囲に注意し(撮影禁止の対象は撮らない)、見知らぬ人にスマホやカメラを渡してそのまま持ち逃げされることのないようにしましょう。

気付いたことを街中でメモ書きする時は壁や柱などを背にします。
傍に寄ってくる怪しげな人、やたら親し気な人には、ギロギロ睨みつけることもよいかもしれません(万能ではないので、危なそうと感じたらその場から早足で去りましょう)。

まとめ

空港からの移動ではお金の扱いに注意しましょう。くれぐれも白タクを利用しないように。宿ではチェックイン時のクレジットカード、パスポートを必ず返してもらいます。部屋は空調で乾燥しがちなので浴槽に湯を張るなどしましょう。小分けの洗剤や洗濯バサミも重宝します。外出時は貴重品をなるべく持たず身軽に、がポイントです。
今シリーズ4回目の次回は、商談での注意事項についてお伝えします

▼バックナンバー

第1回  【海外出張、ここに注意】出発から機内まで
第2回  【海外出張、ここに注意】現地到着、入国、やれやれ

【プロフィール】
合同会社トロ 代表社員 芳賀 淳(はが あつし)

大手総合電機、精密機械メーカーにてベトナム他での海外販路開拓や現地法人設立などの海外業務に携わった後、合同会社トロを設立。豊富な海外業務・貿易実務経験を活かしたコンサルティングサービスを、ジェトロや中小機構などの公的支援機関および民間企業向けに提供している。
URL: https://sub.toro-llc.co.jp/

 

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