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【海外出張、ここに注意】現地到着、入国、やれやれ

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acworksさんによる写真ACからの写真

海外マーケティング支援を行っている合同会社トロの芳賀 淳です。

ようやく現地空港に着きましたか。お疲れ様です。でも宿に着くまで気を抜けませんね。空港での諸手続きを済ませ、次の目的地に向かいましょう。

アインシュタインもあなたの来訪を待っている(テルアビブ空港にて筆者撮影)

必ず確認(預入荷物の破損有無、両替とお金)

1. ビザ(査証、VISA)はOK?

国によっては事前にビザを取得していないと飛行機に乗れません。一方で到着後のビザ(VOA=Visa on arrivalと言います)取得でOKという国もあるので、目的地の入国条件がどうなっているのかを調べておきます。

米国とカナダへは事前に電子渡航認証の手続きをしておかないと、出発前の空港カウンターで搭乗を拒否されます。

1)米国の場合はESTA

インターネットで自ら手配します。費用はクレジットカード決済で14米ドルです。インターネットで「ESTA、申請」と検索しても「代行業者」のサイトが次々と現れるので、そういうサイトは無視します。URLにgovの文字が含まれている在日米国大使館か総領事館からの手続きが確実です。2019年8月現在の手続きサイトURLは次の通りです(変更可能性があるので、必ず事前にチェックしてください)。
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1&language=ja

2) カナダの場合はeTA

カナダの場合は米国ESTAほど代行業者のサイトに悩まされることはありませんが、念のため正しいサイトURLを記載しておきます。こちらも変更可能性があるので、必ず事前に在日大使館や総領事館サイトからもチェックしてください。尚、カナダのeTA費用は7カナダドルです。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/apply-ja.html

3) 到着後のビザ(VOA)

日本からの渡航先でVOAが必要な代表格はインドネシアです。観光目的の渡航ではビザ不要ですが、商用でのインドネシア入国の場合は現地空港到着後に専用カウンターでVOA手続きを行います。決められた手数料(2019年8月現在50万ルピア)を支払えば必要な書類を入手できるので、入国審査カウンターでパスポートと共に提示します。くれぐれもビザ代金の領収書をもらうのを忘れないようにしましょう。

4)イスラエルの場合

イスラエルに渡航するとパスポートにスタンプを押されるのでアラブ諸国やイランに入国できなくなる、ということはありません。スタンプの代わりに名刺よりやや小さ目の入国カードが発行されるので、それが入国証明書のようなものになります。出国時には出国カードが発行されます。よって、パスポートにはイスラエルに立ち寄った痕跡は一切残りません。

荷物(預入れした場合)

機内持ち込みでない荷物はBaggage Claimのベルトコンベアに出てきます。もしいつまで経っても荷物が出てこない場合や、荷物が破損している場合(凹み、キャスター破損など)には近くにいる地上係員に相談するか、専用カウンターで必要な書類手続きをとります。荷物が行方不明の場合は、日本で預け入れた時の荷物半券が必要です。

筆者は何度も荷物が行方不明になり、何度も荷物のキャスターが破損しましたが、その都度到着地の空港で必要な書類手続きをしてもらいました。

行方不明荷物の場合は一番早い便で(たいがい翌日)宿泊先に送られてきます。もし翌日別の土地に移動する場合には、旅程表を見せていつどこで荷物を受け取れるのか係員と相談しましょう(万能解決法はないので、都度相談して解決します)。

お金(ドル、ユーロ以外)

世の中キャッシュレスのところはまだまだ少ないです。空港の両替所(銀行出先)で1日分くらいの両替をしておきます。3食分と空港から目的地までの移動費くらいを目安にします(筆者の場合は1回に5千円から1万円くらいを両替しています)。空港の両替所は旅行者に不利なレートのことが多いのですが、後で市内の銀行や両替所などで両替する時間や手間を考えると一度に両替えしておく方が総コストは安いかもしれません。

両替したらすぐにカウンターでレシート金額と受け取った金額が合っているかどうかを確認します。一度カウンターを離れてしまうと、たとえ不足に気づいても後の祭りです。

尚、米ドルやユーロの場合は日本を出発する前に両替しておきます。

予備として米ドルで数百ドル程度を持っておくと何かの時に助かります。筆者は欧州の宿で100米ドルに救われたことがあります(夜中に到着してユーロに両替できず、モーテルのような小さな宿のため職員も不在。翌朝チェックアウトの時にクレジットカード不可と分かり大汗。その時に財布奥から100米ドルが!めでたしめでたし)

まとめ

ビザの手配は大丈夫ですか?特に米国ESTAでは代行業者サイトに要注意です。預入荷物を確保したら破損チェックをしましょう。米ドルやユーロ以外の通貨の両替はまず空港で行いましょう。カウンターを去る前に必ず金額を確認しましょう。

次回は、空港からの移動、宿でのあれやこれやについてお話します。

▼バックナンバー

第1回  【海外出張、ここに注意】出発から機内まで
第2回  【海外出張、ここに注意】現地到着、入国、やれやれ

【プロフィール】
合同会社トロ 代表社員 芳賀 淳(はが あつし)

大手総合電機、精密機械メーカーにてベトナム他での海外販路開拓や現地法人設立などの海外業務に携わった後、合同会社トロを設立。豊富な海外業務・貿易実務経験を活かしたコンサルティングサービスを、ジェトロや中小機構などの公的支援機関および民間企業向けに提供している。
URL: https://sub.toro-llc.co.jp/

 

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