日本企業の与信・債権管理をワンストップでご支援する弊社(三井物産クレジットコンサルティング)がお届けする海外企業信用調査レポート解説シリーズの第6回です(第1回ACPレポート編)(第2回コファスレポート編)(第4回D&Bレポート編)(第5回クレディセイフレポート編)。
今回は、「CRIF(クリフ)海外企業調査レポート」の特徴や活用方法についてご紹介いたします。
CRIFは、1988年にボローニャ(イタリア)で設立され、世界4大陸(ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア)でグローバルに事業を展開する信用調査会社です。
日本事業は、2022年12月19日付でCRIF S.p.A. (https://www.crif.com/)が、完全子会社のCRIF Japan株式会社(呼称:クリフジャパン)を通じて、同業であるエクスペリアンジャパンの海外企業調査事業を買収・継承する形でスタートしています。
▼目次
クリフ海外企業調査レポートの特徴
○世界240か国以上対応可能な海外企業調査レポートを提供
クリフ海外企業調査レポートは、グローバルな事業展開を行う企業向けに、海外企業情報と海外コンプライアンスチェックを提供するサービスです。主な特徴は以下の通りです。
- 世界240以上の国と地域の企業調査が可能
- 最新の企業情報を新規調査で提供
- CRIF独自の8段階統一レーティングシステムを採用
- 最短6営業日以内に新規調査レポートを納品
- 中国、台湾、香港、韓国のレポートは日本語対応可能
- 財務データをエクセルファイルで提供し、分析業務の負担を軽減
クリフは各国調査機関とのネットワークを活用し、世界240ヶ国以上の海外企業調査レポート(フルレポート)を提供しています。対象国は120か国ほどですが、より簡便なレポートである「スリムレポート」も提供しています。
また、24時間いつでもアクセス可能な会員サイト「Skyminder」よりいつでもアクセスが可能な点も使いやすいポイントです。
料金は、フルレポート利用の場合、24,000円/件~(納期:~通常12営業日)で利用可能です。さらに、有料オプションですが、至急での調査や日本語への翻訳サービスも提供しています。
○海外コンプライアンスチェックレポート(海外反社チェック)を提供
LexisNexis社の最新コンプライアンスデータと連携し、最短1分で企業・人物のコンプライアンスチェック(規制・制裁リスト、アンチマネーロンダリング、公的要人/PEPs、金融犯罪等)が可能です。
また、チェック結果はPDFレポートとしてダウンロードが可能です。
企業の信用調査レポートの発注・納品はメールベースで行われることが一般的ですが、一連の手続きを会員サイト上(Skyminder)で行なえる点が便利です。当社が考えるクリフのお勧めポイントが3つございます。
①中国、台湾、韓国企業の調査なら日本語レポートの選択が可能
海外企業信用調査レポートを提供する会社は国内でも複数存在しますが、共通点は原則、英語レポートであるということです。
そして、レポートの和訳を行う場合、翻訳料金がページごとに掛かるのが一般的なため、コスト削減の一環で英文レポートのまま利用している会社が多いようです。
海外ビジネスが中心の会社であれば、恐らく問題ないと思いますが、まだまだ英語にアレルギーを感じる方が少なくないのも実態ではないでしょうか。
クリフレポートの場合、なんと中国・台湾・韓国企業のレポートについては、標準で日本語が選択可能ですので、非常に使い勝手がよく、コストも効率的です。
②場所や環境を選ばず、レポートを申込んだり、受け取ったりできる
よくある話ですが、レポートの受発注担当者が突然休暇を取得してしまったため、納品済レポートの社内共有が遅れてしまったという場合があります。
一般的なメールでの注文・納品と異なり、例えば、出張先からでもウェブ接続環境さえあれば、レポートの発注・受領ができるので、このような不測の事態でも安心です。
また、最近はリモートワークの導入が進んでいる会社も増えてきていて、社内SNSなどのメール以外の方法でコミュニケーションを取る会社も増えているようです。このような会社にとっては、ウェブ上でのやり取りができるのは大変便利です。
③納期の目途がわかる
日本に様々な祝日があるように各国にも固有の祝祭日があります。有名なものでは中国の旧正月(春節)がありますが、当然各国の調査機関も祝祭日は営業を行っていません。
このような現地の祝日を考慮せずに調査レポートを発注してしまうと、業務に必要な納期に間に合わないといったトラブルがよくございます。Skyminderでは、現地の祝日を考慮した納品予定日が表示されますので、安心してレポートを発注することが可能です。(納期は目途のため必ず期日に納品されるとは限りません)
○こんなご利用シーンに最適!
① 特定国ではなく、世界の様々な国の企業と取引をしている企業
② 既に海外企業信用調査レポートを利用しており、他の情報ソースを検討中の企業
③ 英語にアレルギーがあり、日本語レポートを活用したい企業
④ 貿易保険・取引信用保険の申請書類として信用調査レポートを取得したい企業
クリフ海外企業調査レポート利用方法
「クリフ海外企業調査レポート」を試したい
海外取引リスク管理クラウドサービス「CONOCER(コノサー)」では、海外企業の情報収集・与信判断に便利な「クリフ(CRIF)海外企業調査レポート」を、会員価格で購入することが可能です。また、レポートの要約や信用格付、コンプライアンスチェックもあわせてご取得いただけます。詳しくはお気軽に弊社までお問合せください。
また、弊社では三井物産グループの商売で培ったノウハウを活用し、国内・海外取引信用保険のご相談(商品紹介、見積等)にも対応しております。あわせてどうぞご相談ください。
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