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●リスクマネジメントは、「ヘルスケア」とかなり似ている
少し余談ですが、リスクマネジメントは「ヘルスケア」に似ています。
「健康とは、身体的、精神的かつ社会的に良好な状態を指すのであって、単に病気でないとか虚弱(体質)でない、ということではない」
これは、世界保健機関(WHO)の序文に書かれている一文の和訳です。
最近こそ自身の健康に気をつかう人は増えてきましたが、大きな病気をしていない人の中には健康の価値を十分に認識していない方が多くいます。
例えば、私の友人のM本くんなどは健康診断で「メタボ」だとか「中性脂肪の値が悪い」「γGDPの値が異常」なんて言われても、
「へーき、へーき。俺、病気したことないから。お酒飲まないと逆に具合悪いわ。」
と結果の出た翌日にも夜中までお酒を飲み、締めに学芸大学の駅前でこってりとしたラーメンを食べていました。
リスクマネジメントに対しても同じような考えの人がいます。以前、当社のお客様にこんなことを言う方がいらっしゃいました。
「うちの取引先に倒産するような取引先はないよ。現に今まで1社も倒産したことなんてないから。」
どうです?似ていませんか?
病気をしていないこと、イコール「健康」ではないのと同じく、取引先の倒産や損害がないこと、イコール「リスクマネジメントができている」ではないのです。ヘルスケアと同じく、リスクから目を背けないで、まずは認識して準備・対応する。それが「受け止める(リスクマネジメントをする)」ということだと思うのです。
●みなさんの海外取引が「良い取引」になるように
逆に、「リスクマネジメント」と「ヘルスケア」で異なる点があります。
リスクマネジメントの分野にはそれがありません。「損失の回避」や「損失への対応」などといった観点はありますが、一歩進んだポジティブな活動につながっていく観点が、さっと思い浮かばないのです。
これが商取引のリスクマネジメントが世の中にそこまで本気で浸透していない理由の一つではないか、とも考えるわけです。
その観点を見つけるための試みでもあります。
内部統制の担当者や審査部のメンバーだけが「職人」的にリスクマネジメントをするだけでなく(そういう部分も必要ですが)、営業や現場の方にも役に立つと感じられるものを提供できるよう模索していきます。
長くなりましたが、まずは皆様がどんどんこのブログを見ていただけるように、メンバー一同、一生懸命頑張っていく所存です。
他のサービス・コンテンツの開発進捗状況も今後このブログにアップしていく予定ですので興味があれば、そちらの方も覗いていってくださいね。それでは今後ともご贔屓のほどよろしくおねがいします。